チェルシー終売と聞いて、ああ、うわ~、今か、と思った。
私はヨーグルトスカッチ派なんですが、母がバタースカッチ派なので、家族で食べると三種アソートが一種類だけ残るんですよね。
昨年末、母が迎えられる最後の正月を家で過ごせるようにという主治医のはからいで退院してきたときには、もう母は水以外が口にできなくなっていまして。「退院させてもらえるらしいよ」と父から伝え聞いた時点では「飴くらいなら大丈夫かも」とも聞いていたので、そういえばと思ってチェルシー買ったんですよ。でも間に合わなかった。
母がガンでステージ4と言われて入退院をくりかえしながら2年11ヶ月、そのうち最後の一年は私が転勤になって職場まで往復3時間くらいなのを毎日やっており慢性的な睡眠不足で弱り、さらにそのうち最後の一ヶ月は母の譫妄が極まったので在宅で仕事しながら診ている父もほぼ不眠不休。
さいごは、連休前の木曜に帰宅したときに「今週末あたりいよいよです」と言われ、実際に息を引き取ったのが土曜、火葬場に空きがなくて通夜葬儀が月・火になり、職場に電話したのが月曜の朝、金曜に卒業式あるのに。というような、バタバタの期間をすごした。
基本的に授業には入らないから私のために時間割調整が要る事態にはならんしよっぽど大丈夫かな~と思ってたので職場にほぼ伝えてなかったけど、まさか自分がPA卓につく式典と忌引が被るとは……って後悔した。後悔の筆頭がそれになるくらいには、2年11ヶ月の間に心の整理がついていた。やれることはやったし仕方ないって思えた。だから、通勤で毎日3時間高速道路走らなきゃいけない実家に残る選択をしたのアホかよと思ったこともあったけど、まあ、よかった。
むしろ、葬儀が済んで「やれることはやった」と思えている今となっては、手を合わせに母の友人たちが来てくれるたびに「元気出してね」って元気のない人のふるまいを期待されるのがしんどいかもしれない。遺族っていつまで遺族なんだろう。心配して励ましてくれてるのがわかるので何も言えない。母、見栄っ張りなのと譫妄出るギリギリまで治る気満々だったせいで、家族以外の誰にも何も話してなかったみたいだし、書き置きとかも何もない。
今年度、(ほぼ)耳しか空いてない虚無の3時間が平日毎日発生することについて、オーディブル導入したりしたけど、疲れると音がぜんぶ駄目になるタチなので結局使いこなせなかったなあ。
あと、信号待ちのたびに菓子を食ったりチルドカップの甘い飲み物を無限に飲むせいで、4月末の健康診断で既に肝臓に要注意マークついてたし10キロ太った。
書きたいものをどうにか書き続けられないかと思って音声入力も何度か試したけど、
・常に気がかりがあるので意識を向ける方向が定まらない
・介助タイムで強制的に思考が中断される
・頭が働かない(睡眠不足でパフォーマンス低下+運転に注意力割かれる)
・音声入力は固有名詞を正しく出力することに向いていないのに推敲時間が取れない
あたりでダメでした。
4月からどこに異動になるかが3月下旬にならんと出ないとかいう職についてしまったのでどうなるか分からないけど、引っ越し先探し始めるべきなのかしら。ピアノ弾ける賃貸が見つからんのよな……
X(旧Twitter)にログインしていらんこというのは習慣になってるけど、短歌用アカウントに切り替えて投稿するのはMPを消費するので、正月くらいに手帳に走り書きでメモしていた短歌を推敲して投稿したのは看取ったあとになった。
#tanka
「いないとつまらん」と言った父親の霧深く血の繋がりの無さ
ごはん忘れちゃった?って聞く 私もうおかしいの?って ラジオと共に
旅立ちの青葉さわやかなるパンフレットを指して「白と緑の」
“最後に話した言葉”にどこまでの意識の確かさを含めるか— 立青 (@_s81) March 1, 2024
来年度こそはなんか書きたいですが、それと同じくらいこの一年で積みに積んだ本を読みたい気持ちもある。発売日に買った鵼をまだ積んでいる……。前述のしんどさが予想外に発生したのでしんどいときもありますが、勇気爆発バーンブレイバーンのおかげでかなり精神がすこやかなのでありがたいです。