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なだれこむまでの相対性理論、早鐘の秒針に呼ばれて
無い顔が燃える様すら見てほしいホモ・ファーベルの視力補正具
骨格は体内にあり真皮には汗腺があり突くたび滑る
尽きぬ火へ身を投げる快 恒温のはずの体が熔けあう夜に
あしたには死んでいるかもしれないがここにあるのは人のいとなみ
#LimbusCompany #ダングレ
連作「ヒトの営み」close
鏡像の右腕は嘘、群盲の評は輪郭。這うシトロネラ
聞こえのいい真実でしょう黄金のゆめは袋小路へ伝う
切ることの悪夢/切ることでの目覚めとまでいかない生臭い朝
#LimbusCompany 一章close
(いけにえにふさわしくない)生き恥に火をつけて吸うウンゲツィーファー
食いこんで腐りしたたる果汁、その一滴ごとの「死にたくない」が、
溺れても死ねない水の青色は母なる深いふかい爪の青
地図がない道も進める 飛んで火に入らず選べる人間として
#LimbusCompany 一章close
コーヒーの出涸らしの上に軟膏をしぼって捨てている金曜日#日記close